2023年10月1日公開 更新:2023年10月3日

マルタ・アルゲリッチと50年

50 Years with MARTHA ARGERICH

マルタ・アルゲリッチの知られざるエピソード  by Y. KOSEKI

 

35. ルガーノ音楽祭-4

6月26日(金)  前日、1時間しか寝ていない、というのに今日の睡眠は2時間だけ。興奮状態なのだろうか。という訳で、今朝の湖。今日も7時に朝食を済ませ、さっそくケーブル・カーでサン・サルヴァトーレ山へ登った。山頂の駅から、さらに徒歩で頂上へ登る。頂上には教会があって、その屋上からの眺めが本当にきれい。

空には飛行機雲が。来る時はここを通過して来た訳で、機上からもしっかりここを撮影していた。教会の窓には、花束が飾ってあった。晴れればアルプスも臨める。

その後、船に乗ってガンドリア Gandria に向かった。 ここは、ブレ山の急峻な斜面にへばり付くように立ち並んだ漁村で、石畳の迷路のような趣のある風景が多くの画家に愛され、画かれたらしい。路はほとんどが階段で、行くなら若い内だ。


 

ちょっとした屋根や扉も趣があり、どこを切り取っても絵葉書が作れる。昼は、港の近くのRistorante Antico にてシーフード。とにかく眺めが良く、メニューも見ていて楽しい。

 サングリアでほろ酔い気分の中、再び船で戻った。港も画になる。

18:30からは、教会でBar-Shai のコンサートだった。駐車場がわからなくて、周囲を何周かして、やっとParazzo dei Congressi の地下駐車場に止めてから向かったので、コンサートに遅れてしまった。裏からそっと入ったら、Piccardi 氏自ら手招きし、そっと扉を開けて入れてくれた。こういった好意はずっと心に残るし、思い出すだけで胸が熱くなる。

既に、クープランのクラヴサン曲集が始まっていた。即座に、直接心に語りかける音楽に釘付けとなった。ああ、本当にここに来て良かった! その後、Auditorio RSI でのリハーサルに向かう予定だったが、諸事情でホテルに戻った。
 

アルゲリッチの録音、来日記録:Martha Argerich Recordings

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